赤ちゃんに見られる舌癒着症の症状
以下はいずれも、必ずしも舌癒着症が原因とは限りません。ですが、複数の特徴が見られ、小児科などに行っても特に(舌以外に)異常がないとされるようなら、舌癒着症を疑ってみた方が良いと思います。
大理石様皮膚(手足の毛細血管が浮き上がる)、手足が冷たい
特に手足で、毛細血管が浮き上がって、大理石の模様のような網目(まだら模様)が見えるようになります。また手足が冷たいのも特徴。長時間むき出しになっていた手足が冷たいのは普通ですが、太ももが冷たいとか、あたたかい部屋にいるのに冷たいことが多い場合は、血(酸素)のめぐりが悪いのが原因であるそうです。
チアノーゼ
顔、口の周りなどが青紫っぽい色になる。舌癒着症によるチアノーゼは、要するに息を吸いにくいことによる酸素不足から起こります。チアノーゼの原因には呼吸器疾患や循環器疾患などがあり、舌癒着症は呼吸器疾患の一種とも考えられますが、一般の病院でまず疑われるのは心臓や肺、器官などになるようです。
ひどい乳児湿疹(乳児性湿疹)、肌荒れ、皮膚炎
酸素不足によって新陳代謝が十分に行なわれないために、湿疹の類が治りにくくなるようです。どんな治療をしても顔の湿疹がまったく治らず、小児科でも「様子を見るしかない、成長すれば治る」と言われるだけだったった赤ちゃんが、舌の手術によって劇的に改善した、という事例があります。
舌の一部が白くてザラザラしている
舌をうまく使えないので、おっぱいやミルクを飲むときに舌の一部だけを使うことになり、その部分が白くてザラザラになります。こういう状態でおっぱいに吸い付かれると痛いそうです。
向き癖、抱き癖、なかなかベッドで寝てくれない、反り返って寝る
呼吸をしやすい特定の角度で固まってしまうことが多いので、向き癖がつきやすくなります。また、抱っこされている状態でないと呼吸しにくい場合、ベッドに置かれたりすると苦しくて泣きます(甘えて泣くのとは違います)。また、ベッドに置かれたときには体を反らせて寝ます。これも普通の姿勢では呼吸が苦しいためだと考えられます。
体が堅い、抱きにくい、目が合わない
特定の姿勢でないと呼吸ができないので、いつも体が突っ張っていて、赤ちゃんらしいふにゃっとした感じではありません。当然ながら抱っこしにくいです。また、理由はよく理解できていませんが、目を合わせようとしても合わない、というのも舌癒着症の子の特徴とされます。
おっぱいを飲みながらすぐ寝てしまう
この理由には2種類あって、おっぱいを飲んでいるときは呼吸が困難になり、すぐに疲れて寝てしまう、というのが1つのタイプ。もうひとつ、おっぱいを咥えた状態でないと呼吸が困難で、眠れないという子もいるそうです。同様に、おっぱいを飲みながらむせる、苦しそうな顔をする、そして泣く、といった症状も舌癒着症が原因である疑いがあります。
おっぱいやミルクを、ぱっくりと根元まで咥える
これも呼吸困難が理由と考えられます。異常に一生懸命吸うため、ほっぺたが膨らんでいたり、正常な哺乳で行われる噛む運動がないため噛む筋肉が発達せず、こめかみが引っ込んで見えることもあるそうです。
生後すぐに指しゃぶり
普通、赤ちゃんが指しゃぶりを覚えるのは生後3か月ぐらいからです。ところが、舌癒着症の子は生後すぐからでも指しゃぶりをします。呼吸が困難で、何かを咥えていないと気道が確保できないためだと考えられます。決して発達が早いからではないことにご注意ください。
おなかが膨らんでいる、大きなおならをする、ゲップが下手
おっぱいやミルクと一緒に空気を吸い込んでしまうことが多く、やたらとおなかが膨らんでいたり、大きなおならをします。一方で、吸い込むわりにゲップを上手にできない子もいます。
泣き声が弱々しい、病的で不快な泣き声
舌癒着症は喉頭偏位(のどの部分のゆがみ)を伴うことが多く、きちんと声が出せないために声が小さくなったり、正常の赤ちゃんとは違う声のゆがみが生じて、病的で不快な印象を周囲に与えます。これが原因となり、虐待を受けてしまう赤ちゃんもいるそうです。
髪が逆立つ、抜ける、ぺったりと寝る、目が合わない、生気がない、異常に泣く
こういったことも特徴的なものとして挙げられています。髪が逆立つのは、全身の緊張が原因だと聞いたことがあります。他の理由はよく分かりません。
授乳中の血中酸素飽和度が低い
血液中にある酸素の濃度をパルスオキシメーターという機械で測ることができます。授乳中の赤ちゃんの酸素飽和度は98、99ぐらいが正常だそうですが、舌癒着症の子の場合は97以下、時に91、92ぐらいになることもあります。
お母さんの乳腺炎
赤ちゃんがおっぱいを上手に飲めないので、乳腺炎が起きやすくなります。
成長が遅い
十分に栄養を取れないので成長が遅くなります。