こちらからメッセージをどうぞ
※管理人は医学の専門家ではないので、専門的な質問に責任のある回答をすることはできません。ご了承ください
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舌癒着症の治療をするにあたって、あらかじめ心得ておきたいポイントがいくつかあります。
かかりつけの小児科の先生に手術を反対される、ということもあるかもしれません。情報のない家族や周囲の人が反対するかもしれません。そんな人たちの理解を得る手助けに、このサイトがなれれば良いと思います。
手術費用はおよそ、生後3か月ぐらいまでの身体を固定できる赤ちゃんなら局部麻酔で3万円程度、それ以上の年齢では全身麻酔が必要で20万円弱、大人の局部麻酔による手術は10万弱程度になるようです。
哺乳障害や発音障害が認められる、“一般的に認識されている舌癒着症"の治療(主に口腔外科での)では、保険適用になるようです。その場合、喉頭のゆがみを直して呼吸を改善することを目的として手術にはならず、舌の動きのみを改善するため浅く切る手術になるようです。このあたりは病院によって判断がいろいろ違うようですので、あらかじめ、
・呼吸の改善が期待できるか? それとも舌の動きだけを改善するのか?
・いぜつ筋まで切るのか、もっと浅い部分までしか切らないのか
よく確認しておくと良いでしょう。
循環器の疾患が疑われるならまず循環器の、呼吸器が疑わしいなら呼吸器の、皮膚なら皮膚の、それぞれ検査を受けてみるのが良いと思います。舌癒着症の手術に過剰な期待をするべきではないと思いますし、他の原因もきちんと調べておかないと、治療法を誤るおそれがあるでしょう。
一方で、舌癒着症の手術によってさまざまな症状が劇的に改善したという声も確かにあります。他のすべての検査をしても「様子を見ましょう」、「成長すれば治りますよ」といった曖昧な結果しか得られないようなら、舌癒着症の可能性を考えて良いのではと思います。
赤ちゃんが舌癒着症の手術をすると、呼吸は楽になりおっぱいの吸い方も変わるのでしょうが、舌の動かし方については、おそらく新しい可動域に合わせて変わる子と、それまでと同じ動かし方しかできない子がいるのだと思います。そして、それまでと同じ動かし方のままでいると、再癒着してしまう、ということなのではないでしょうか。
通常、手術の翌日、1週間後、1か月後に検査をしますが、1か月以上経ってから再癒着してしまうケースもあるかもしれません(わが家ではそうだったようです)。手術した直後は良かったけど、やっぱりあんまり効果なかったな……という場合、再癒着の可能性が濃厚だと思います。
赤ちゃんの舌の動かし方を変えるにはどうすればいいのか、はよく分かりません。とりあえずは、定期的に検査してもらうことと、舌が動いていないようなら無理やりでも動かす(スプーンで持ち上げるとか。指を咥えさせてしゃぶらせるのも有効なのかも??)のが大事になると思われます。
助産師さんに相談して、マッサージなどを受けるようにすると良いそうです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、赤ちゃんが何の前兆もなく、ある時に突然死んでしまうという恐ろしい病気です。現在、原因は不明とされています。
病気の定義など、詳しくは厚生労働省のサイトをご覧ください。
乳幼児突然死症候群(SIDS)に関するガイドライン
乳幼児突然死症候群(SIDS)の診断の手引き
平成18年度乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間
厚生労働省の定義によると「事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気」で、「解剖しても死因が不明であるもの」が乳幼児突然死症候群とされるので、この定義を厳密にあてはめるとどうなるのか分かりませんが、舌癒着症による呼吸困難が、乳幼児の突然死の原因のひとつであるという説があります。
(1)赤ちゃんを寝かせるとき、うつぶせ寝はやめさせる。あおむけ寝にする
(2)できるだけ母乳で育てる
(3)妊婦や赤ちゃんのそばで煙草を吸わない
というものが挙げられています。これを舌癒着症の観点から見ると(1)、(2)について、次のような関連性が考えられます。
(1)うつぶせ寝について:舌癒着症の子には、仰向けだと気道が確保できず、うつ伏せになると比較的呼吸が楽になって眠れる、というケースがあるようです。うつぶせの状態では鼻や口がふさがってしまう危険性が高いですし、また、うつぶせで寝ている間に姿勢(気道の角度も)が微妙に変わり呼吸が困難になって、しかし自力で姿勢を変えることもできず、そのまま窒息死に至ってしまうおそれがあります。
別の考察として、息が苦しくて反り返って寝る子の場合、ずっと反り返った姿勢を続けるのは苦しいので、寝ている間に弛緩してうつ伏せの姿勢になる、すると気道の角度も……という見方もあるようです。
(2)母乳について:舌癒着症の子はおっぱいが飲みにくいので、時には母親の判断とは無関係に、医師の指示や周囲の圧力によってミルクに切り替えざるを得なくなるケースも多くなります。ですから、ミルクの子=舌癒着症が多い、という関連づけが可能です。
<法医学関係者へ>乳児突然死の解剖にあたって~舌癒着症の観点から
厚生労働省が音頭をとって舌癒着症との関連を調査している状態でないのには歯痒い思いがしますが、山本医師のもとに集まったデータによって、舌癒着症との関連に注目が高まるかもしれません。
そもそも厚生労働省の定義では「窒息が死因の場合は乳幼児突然死症候群に含めない」ということになるようなので、だとすると、舌癒着症が原因での乳幼児の突然死(睡眠中の死)があるとしても無視されてしまうようになるのでは……というのが心配です。
厚生労働省の定義による「乳幼児突然死症候群」に含まれるにせよそうでないにせよ、重度の舌癒着症が親の少し目を離した間に子どもが死んでしまうというリスクを高める、ということは言えると思います。
舌癒着症講演会2001/12/2
舌癒着症とうつぶせ寝の関係について記されています。
舌癒着症の子どもの呼吸状態について
向井診療所のサイトは2007年頭にいきなり消えてしまったので(プロバイダーの解約か何かが原因だと思われます)、GoogleキャッシュをWeb魚拓で残しました。突然死に至りうる呼吸障害について記されています。
赤ちゃん・子どもを病院に連れていくなら小児科が普通ですが、舌癒着症が疑われる場合は、舌癒着症による呼吸障害にについて理解のある医師の元へ行かなくてはいけません。現在のところ、全国に数件しかない病院のうち、いずれかへ、ということになります。
一方で若い医師、研究熱心な小児科医には、舌癒着症に感心を持っている方もいらっしゃるそうです。どう話を切り出したらうまく行くのかちょっと分かりませんが、ちょっと「舌癒着症という病気があるそうですね」などと聞いてみて、そんな病気はない、と否定されるようであれば、その可能性は考えてもらえない先生だな、と判断するのが良いのではないかと思います。
向井医師の文書を見るに、助産師主導の母乳育児に対する対抗心のようなものが小児科学会にはあるのかもしれません。また、明らかに命に関わるわけでないのに(呼吸障害という認識がないため、そう考えている)、自分の意思で手術を判断できない赤ちゃんに手術をすることは良くない、という理由もあるようです。
本などでも、小児科医が書いた育児指導が舌癒着症に言及することは、ほとんどありません。
例えばこの相談事例などは、
新生児のチアノーゼについて教えてください|e-mama
舌癒着症も視野に入れて検討した方が良いように思われますが、回答者は完全無視です。結果、心臓や肺、気管支などの精密検査を一通り受けさせられ、どこも異常ありません原因不明ですねー、となるケースもままあるようです。わが家もそんな診断を受けたことがありました。
スピリチュアルな風に吹かれて:小児科の常識 の巻
こちらは、舌癒着症の治療を行っている奥山医院の奥山先生のブログです。有名な4つの育児書が、舌癒着症の代表的な特徴に対してどのような対処法を説明しているかを調査しています。大まかにいって「無根拠な空想によって『そのうち治る』程度のことしか書かれておらず、全く実用性がない」とまとめられています。
ただし、前述のような舌癒着症をどういう病気と認識しているかの問題があり、単に「舌が短い」のが問題だと認識している医師の場合、呼吸障害に対して十分な治療を受けることはできないと思います。
「舌癒着症=喉頭偏位を伴い呼吸障害を起こす病気」という認識を持って積極的な治療をしてくれる医師は、今のところごく少数のようです。神奈川県大和市の向井診療所のほか、東京、大阪、長崎などに舌癒着症の治療をしてくれる医師がいるようです。
また、治療方法がいくつかあるようで、局所麻酔で日帰り手術ができるケース、全身麻酔で1週間ほどの入院が必要なケースがあり、病院によって異なります。3か月ぐらいまでの乳児は局所麻酔によって5分ほどで手術が完了します。
舌癒着症の手術は自費診療になり、保険が利きません。赤ちゃんの手術では3万円でした。
舌癒着症の手術を行なっていることを確認している病院と、Webサイトで舌癒着症を扱っている病院のリストです。
これらの病院の間でも、治療方針はそれぞれで違うはずです(特に、症状が重度でない場合に手術をするか、しないかの判断などは)。もし、最寄りの病院に相談して納得がいかなければ、ほかの病院にあたることで、より納得のいく治療が受けられる可能性もあります。
いずれも、事前に電話で問い合わせ、予約されることをおすすめします。サイトにメールアドレスや問い合わせフォームがあっても、ネットからの問い合わせに対しては反応の遅い病院が多いです。
■北海道
丸山歯科病院
※サイト上で舌癒着症を重点診療分野としています
■東京都
山西クリニック
■神奈川県
向井診療所
■静岡県
井出歯科医院
井出医師のブログ
※夏休みと春休みに舌小帯の手術を行なっているそうです
■岐阜県
おかざきまりこクリニック
病院のブログ
※ブログによると、舌癒着症の手術をしているようです
■大阪府
奥山医院
奥山医院オフィシャルサイト
奥山医師のブログ
■山口県
下関市立中央病院
※歯科・口腔外科の案内(ページのいちばん下)に舌癒着症についての説明があります。小児外科でも相談を受け付けているとのことです
■長崎県
原口クリニック
※ホームページは特にないようです。いくつかの体験談で、原口クリニックで手術したという話があります
※他に舌癒着症の治療を行なっている病院をご存知の方は、ぜひお教えください
※一覧からの削除をご希望の場合は、ご連絡ください
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実際の舌癒着症の治療にあたっては、医師と納得いくまで話し合い、最後はご自分で判断して治療を受けてください。
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小林祐一郎
1972年生まれ。2006年生まれの子を持つ父親。
東京都在住。
Web制作、編集、ライターを本業としています。
これらも当然ながら、必ずしも舌癒着症が原因とは…(以下同文)。基本的には子どもに見られるものと同じですが、大人に特徴的なものをいくつか挙げてみます。
舌癒着症のわかりやすい判別法として、「舌を伸ばしたときに舌の先がハート型になる」というものがあります。舌小帯が短すぎるので舌の中央部分が引き連れて伸ばせず、両側だけが伸びた結果、ハート型になるんですね。昔、恋愛占いかなんかで「舌の先がハート型の子は愛されます」とか書いてあるのを読んだことがあった気がするんですが、これは重度の舌癒着症です。
これらも当然ながら、必ずしも舌癒着症が原因とは限りません。心の問題かもしれませんし、家庭環境を見直すことで改善することがあるかもしれません。また一方では、舌癒着症の手術をすることで改善した、という事例も確かにあるようです。
私の場合、小さい頃に鼻に腫瘍(?)ができて鼻の穴がふさがり呼吸が困難になる、という状態だった時があったのですが、夜など息苦しくて泣きながら目を覚まし、ギャーギャーと暴れたことが記憶に残っています。小さい頃の心理はあまりよく覚えていませんが、呼吸を絶たれて、世界のあらゆるものに見放されたような気がしたのではないかと思います。
以下はいずれも、必ずしも舌癒着症が原因とは限りません。ですが、複数の特徴が見られ、小児科などに行っても特に(舌以外に)異常がないとされるようなら、舌癒着症を疑ってみた方が良いと思います。